ブログ - 風光舎 | 愛知・名古屋での骨董古美術買取 三重 岐阜 - Page 132

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FROMKYOTOOSAKA

晩秋の長野へ行って参りました(名古屋店より)

2020.11.11

こんにちは。名古屋店スタッフYです。

先日、東山魁夷の代表作『緑響く』のモデルとなった長野県の御射鹿池へ行って参りました。

といっても、今回は季節を変えての再訪。

前回訪れたのは盛夏。

まだひっそりとした趣きの、神秘的な深い青色の鏡のような池だったのですが、

今回訪れてびっくりしましたよ。

大型バス駐車スペース完備の観光スポットと化しているではありませんか…

人間て勝手な生き物で、皆のものになった感じがすると、

急に寂しくなってしまう感覚なんなんですかね。

そう、推しのアイドルや歌手が、瞬く間に人気が出て自分の手から離れていったような。

ですが、季節を変えての再訪。

秋ならではの光景は、夏とは違う色どり。そして、身の引き締まる晩秋の空気感。

それはそれで同じ池を、二度楽しめましたよ。名古屋から車で三時間半。是非訪れてみてください。

 

 

そして、本日はこの子。石玉紫檀台置物(唐物)です。龍が施されています。

この作品の作られた時代に戻ることはもうできませんが、

どこで、どのような様子で作られたのかなどと、

また深堀を始めてしまいました。

 

作品のルーツを探り、そこからどんどん好奇心が派生するのは、

古美術の楽しみの一つであるような気がします。

 

 

珠光青磁 そして陶々庵 (名古屋店より)

2020.11.10

青磁というと丹精な淡い緑青色釉の陶器を思い浮かべてしまいます。

けれども、こちらの茶碗~青とはおよそかけ離れた

褐色を帯びて かなり侘びた 珠光好みの風情です。

 

遥か800年前の鎌倉時代初期、

中国から宋風の喫茶法がもたらされるとともに

いわゆる天目や青磁の茶碗が請来(しょうらい)され、

その数は今日我々が想像する以上であったとか・・・。

その中から数奇な運命(多分^^)を辿り、風光舎 名古屋店に来店したこの茶碗。
なんと陶々庵(黒田領治氏)の極書が付いております。

 

黒田氏は愛知県の生まれ、銀座の店に奉公に出て日本橋に自分の店を構え、
ついには念願の銀座に『黒田陶苑』を開いた人物です。
かの北大路魯山人の専売店でもありました。
陶芸を芸術にまで高めた、
そんな役割も果たしたのですね。

閉店前の店内で、
消灯前のランプの明かりに
ふっと陶器への様々な想いが過(よ)ぎりました。
Staff T

宜興鉢からの記憶(名古屋 覚王山より)

2020.11.09

 

 

こんにちは。名古屋店スタッフ I です。

 

本日は、古くから陶磁器生産が盛んであった中国宜興の鉢のご紹介です。

宜興では、朱泥や紫泥などの茶器が多く作り出され、文人の喫茶具としても珍重されてきました。

当店にございますこちらの鉢は、清朝末期から中華民国時代にかけてのものです。

伝統的な職人技によって施されている装飾がなんとも中国らしいデザインの作品ですね。

 

 

個人的にこの鉢を見た途端、なぜか「さらば、わが愛 / 覇王別姫」という映画を観たのを思い出しました。

(もう10年以上前のことですが…)

原作は同名小説、かつパルムドール受賞作品なので、ご存じの方も多いと思います。

それまであまり華流映画というジャンルを観たことがなかったのですが、この映画は近代中国の50年を哀れすぎる主人公の運命とともに描いていたこともあり、なかなか深い作品だったと記憶しています。

 

今日のこの鉢が作られた年代より後の時代背景ですので、関係ないじゃないか!と思われる方、ご勘弁を…笑

浅いところでいうと、時代に翻弄される京劇役者をレスリーチャンが主演されているのですが、(残念ながら現在のお姿はもう見られません。泣)彼の京劇を演じる姿が本当に美しいのです!(妖しすぎます!笑)

様々な複雑な環境、人間関係、時代描写などが盛り込まれており、華流映画名作のひとつではないかなと思っています。

 

と、ここまで紹介しておきながら詳細部分は忘れてしまっているので、もう一度じっくり味わいたいなと♪

その時のおともはやはり中国美術と紹興酒や白酒(スタッフI、飲みなれていません笑)でしょうか(^^

 

壮大なスケールと繊細な美学と評されるこの作品。

お時間ありましたら、皆さまも中国美術品とともに是非ご鑑賞を…

 

 

 

 

大実業家 石坂泰三(覚王山 名古屋店より)

2020.11.08

 
こんにちは~名古屋店スタッフTです。
巷では米国の次期大統領の話題で持ち切りですね。
世界中に影響が及んでおりますが、
株価がバブル後最高値にまでが上がったのには驚きました。
  
経済に明るい方は、日本の高度経済成長期を支えた人物として様々な人物をご存知でしょう。
石坂泰三という名前を聞いては、やはり直ぐに功績が思い浮かぶのでしょうか。

『石坂泰三語録』書籍紹介文より
「無事是貴人なり。ただ造作することなかれ。ただ平常なれ」(『臨済録』)
東芝再建社長、経団連会長、万博会長……高度経済成長の支柱として、
戦後日本の復興・発展に限りなく尽くした男の座右の銘が、この言葉であった。
財界総理といわれつつ、“事のないのが、人間いちばん貴い”とした人生軌跡_

「伸びるためには、まず縮むことが必要だ」
この言葉も氏の名言の一つだと知り、よく聞く言葉でちょっと驚いています。
とにかく...知れば知るほど圧倒されるばかりです

そんな大人物へ
外務大臣より贈呈された銀製のケースが、
なんと…当店に入荷されております!

この御箱の中には、何が入れられていたのでしょう?
成功の鍵…とか?
 
大きな志をもつビジネス関係の方などに
ぜひ側に置いていただきたい
そんな稀少な御品です。

雨の日は好きですか?(名古屋店より)

2020.11.07

 


皆さま、こんにちは。雨が降ると、いつにも増して寒く感じますね。雨の日は、景色を窓から見ている分には楽しいですが、出かけるとなると少し億劫に感じますよね。雨の音を聞きながら、お布団に包まれていたいです。

 

さて今日は、素敵な花瓶を紹介します。
ヨーロッパ里帰り品の、明治金工です。
華やかで大胆な装飾の中に、細かな奥行きまで表現されており、高度な彫金の技術にほれぼれします。

 

このような威厳のある美を目の当たりにすると、布団から出て、冬の訪れを探しに散歩に出かけたくなりますね。(雨の日はお足元にお気を付けください!!)

癒しのアイテム(覚王山より)

2020.11.06

 

皆さま、こんにちは。名古屋店スタッフ I です。

 

末端冷え性の私にとってはだんだんと辛い時期になってきましたが、お昼間の陽だまりの中を散策することは気持ちがよいですね。

休日に森林の中、澄んだ空気を肌に感じながら飲む美味しいコーヒーにも幸せを感じます。

(ほんとはお昼間から飲むビールかも笑)

 

名古屋店には一見ほっこりするこちらの急須が入荷いたしました。

清朝時代の煎茶急須です。

四角い形も珍しく、寒い季節に使いたくなるぬくもりを感じます。

 

 

そして先日、瑞穂区「ア メルベイユ」さんのフルーツタルトをティータイムのおともに…

季節のフルーツが本当に美味しく、定期的に食べたくなってしまいます。

見た目にも芸術的で、1カット900円は納得です(^^♪

 

時代や国を越え、人々に癒しを与えるアイテムはいかなる状況の時にも必要ではないでしょうか。

古の銘品と現代の映える⁈ものとのコラボもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

炉開きの頃 (名古屋店より)

2020.11.05


めっきり冷え込むようになりましたね・・・寒さが身に沁みます。
今日のような秋晴れの日には、陽光のぬくもりが何よりも有難いです。
ちょっと器たちと日向ぼっこしてみました~!
あたたかいって本当に それだけで幸せ。


茶道でも11月は炉開きの季節。
客側に火が近くなります。

この赤楽茶碗。

柿色が目に温かく、
手にもほっこりと優しくて、
心も包み込んでくれるよう_

蘇山の御作です。
Staff T

温かいお茶がこいしくなってきました。

2020.11.04

 

こんにちは。名古屋店スタッフYです。

最近、スタッフYはゆっくりお茶を飲むことがめっきり減ってきました。

つい、ペットボトルを購入してしまったり、夏の間はただただ喉を潤す

水分としての立ち位置になってしまい、お茶本来の風味を味わう気持ちの余裕や

研ぎ澄まされた感覚で味わおうとすることを忘れてしまったよう。

 

これはいかんと思い立ち、先日、GOTOトラベルを使って、

京都に行った際、やってしまったんです。

調子に乗って一杯1500円の碾茶チャレンジ。完全に変なスィッチが入ってますね。

ですが、もうお茶と自分が一対一の空間になると、味覚は全集中するもので、

このスタッフYの貧相な味覚でも、違いがわかりました。

いや、なんとか、1500円の付加価値を見出そうとしたのでしょうか。

それとなく、わかった風をしている人の図を想像してください。笑えます。

本日アップしました茶器でも、器について色々巡らせながら、

お茶の一対一チャレンジしたいですね。

 

風光舎名古屋店では、このように古美術好きの皆様の好奇心をくすぐる品々を揃えております。

また、買取等のご相談の対応もしております。

皆様のお越しをお待ちしております。

 

フル・ムーンパワー (名古屋店)

2020.11.03

 

「月が綺麗ですね」

このいかにも明治の文豪らしい言い回し。

夏目漱石に由来することをご存じの方なら、このフレーズを突然言われたらドキッとしてしまいますね^^

 

皆さま、先日のハロウィンは夜空をご覧になったでしょうか?

全国的に穏やかな天気となり、日本でのハロウィン満月は実に46年ぶり!でしたね。

今年一番最小に見え、しかも”ブルームーン(ひと月に2度満月がある時の2回目)”という3拍子揃った貴重な機会になりました。

 

わたくし個人的には、夏の終わりから月を眺めることにハマっております^^

(急にロマンチストなこと言いました笑)

地球から一番近い星である月。

太陽の光を反射して光っている様はなんとも神秘的で、こちらに謎の⁈パワーを送ってくれているようで…

月を見ているだけでその日一日のデジタルデトックスがされるような感覚もあり、ワイン&ご褒美チョコレートを身体に流し入れるとともに、今日の疲れも浄化された~と自己満足している。

これが私の最近の習慣です(^^♪

 

古美術とは関係のない話しをしてしまったようですが、先人の作家達も同じ月を眺め、時には創作意欲を掻き立てられ、想像力を膨らませ、作品に心血を注いでいたことと思います。

 

今年も早いもので、あと二ヵ月を切りました。

たまには夜空を見上げたりと自分をリセットできるルーティンを見つけ、今年残りの日々を丁寧に過ごしていきたいものです。

 

名古屋店スタッフ I

 

 

 

 

 

暮らしの中の鉄器  (名古屋店より)

2020.11.02

こんにちは~名古屋店スタッフTです。

毎日ほっと一息入れるための一杯、皆さまは何を飲みますか?

珈琲?紅茶?それともお抹茶でしょうか?

その時のお湯はどうやって沸かされるのでしょうか?

わが家は霰地紋の南部鉄瓶で沸かして

the魔法瓶て感じの小さなポットに入れてました。

鉄分補給のためと、やっぱり何より味がまろやかになるんです。

ところが…コロナで家人の在宅時間が長くなって、

とにかくお茶を飲む回数が半端なかったんですよ~^^;

ついに電気湯沸かし保温ポットってやつ買ってみました。

いつでもすぐにお湯使えるのは便利ですね。

鉄瓶も囲炉裏などに掛けておければいいのでしょうけれど。

あ!そういえば灯油ストーブがあった…寒い季節はそれでやってみようかな~^^

今、風光舎 名古屋店にあるこの鉄瓶、

風炉に置くのには丁度よい大きさかと思われます。

雨の中を掛けている人物

向こう側には藁ぶき屋根の民家。

なにやら物語が浮かんできます。

茶室にいかがでしょう。
 

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