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FROMKYOTOOSAKA

小さな虫の知らせでしょうか…(覚王山 名古屋店より)

2020.11.17

 

皆さま、こんにちは。名古屋店スタッフ I です。

ここ数日のお昼間の暖かさは本当にありがたいですね。

 

本日は、安藤七宝の花瓶をご紹介いたします。

今の季節にぴったりと合う落ち着いた色合いが素敵です。

まず目を引くのが ”四聖獣”

四神ともいい、中国の神話・天の四方の方角を司る霊獣であります。

何だか家を守ってくれそうで、縁起も良さそうなお品ですね。

 

ここで話しがちょっと変わりまして、今朝 自宅の置時計が止まっておりました。

この時計は20年程前に、私の母が東京土産に買ってきてくれたものです。

なんと偶然… 安藤七宝店にて購入のもの。

(女性は銀座が大好きですね 笑)

今思えば、名古屋の我が家に逆輸入でしょうか ^^

 

そして当店・風光舎 名古屋店にこちらの花瓶がやってきていたのです!

たまには(←失礼ですね笑)安藤七宝店も覗いてよ!

そんなお知らせでしょうかね…(^^♪

こういう繋がりは個人的には大好きで、大切にしたいなと思います。

 

名古屋の本店さんに隣接する『七寶藏部』さんには、安藤七宝店代々の貴重な七宝が展示されているとのことです。

暖かな日差しに誘われて、心も身体も満たされに行きたいですね。

一期一会、なにか素敵な出会いがあればまた報告させていただきます♪

 

 

 

 

 

遥か古(いにしえ)のタイの国から~ (覚王山 名古屋店より)

2020.11.16

 
こちらのお香合は
宋胡録(すんころく)、寸古録とも書きます。
手のひらに乗せると小振りな形が納まりよく、
滋味に満ちた風合いです。

名称は《タイの窯場の名 スワンカロークから》
タイ国で14世紀以降焼かれた陶器だそうで、その地での窯業は400年近く続いたそうです。
日本にも桃山時代から江戸初期にかけて舶載され、茶人に香合として珍重されました。

茶道のお稽古で、初めて宋胡録の香合を拝見したときには、
くすんだ灰色がかった肌に、素朴な鉄絵の線描という
なんともエスニックな香りのする風情に心をくすぐられました!

炉の季節(11月~)になると 陶器の香合が使われ、
器の底に練香が付かぬよう椿の葉などを敷いてのせます。
この季節、緑が貴重なものに思える日本ですが、
かの国では生い茂る樹木に太陽が降りそそぎ、
人々は「そんなことなんでもないさ~マイペンライ(気にするな)!」
なんて言いながら暮らしているんでしょうか...

浜菊の花が咲きました。
Staff T

『相棒』備前焼いつもありがとう(覚王山名古屋店より)

2020.11.15

 

こんにちは。名古屋店スタッフYです。

本日は、備前焼のお話を少し。

本日のご紹介は、金重道明作 伊部徳利です。

この、あたたかな肌感をお伝えするべく、本日はアップの画像にしてみました。

注がれた日本酒さえも、ほんのりまろやかになるような印象を受けますね。

手に取ってみたくなる肌感が少しでも伝わるといいなぁ..

 

実はスタッフYも、備前焼愛好家です。

さほど何も考えず備前焼の器をよく使ってるのですが、

どれに盛りつけようか迷うときに必ず無意識に手に取ってしまう器です。

そういえば、洋服でも靴でもなんでも、無意識に手に取る相棒みたいな

アイテムって、ありませんか?

その、器版ともいいましょうか。和食のみならず、

洋食、中華やオードブル、そして先日はホールケーキがのっていました笑。

いつでも何でも来いと待ってくれてるところに、懐の深さを感じます。

 

そういうアイテムのことを、なんて呼べばいいのだろうか、

いつも悩んでいますが…

そうだ、『相棒』にしよう。『相棒』いつもありがとう。

皆さまコート、着ていますか?(覚王山名古屋店より)

2020.11.14

 

こんにちは。風光舎名古屋です。今年も早いものでもう十一月ですね。私は信じられません!!

この時期、コートはもう着ても良いのだろうか、マフラーはいつからなのか、など季節感がうまく掴めず、いつもドキドキしてしまいます…

 

今日みなさまに紹介したいのは、この梅花香炉です。私は春が大好きなので、春の訪れを告げてくれる梅の花も大好きです。寒い冬の日にあって、この香炉のかわいいお花より、これから訪れる春へ思いを寄せるのもたのしいですね。

 

香と言えば、私は聞香を体験したことがあるんですよ。香木の香りを聞くのは、とても楽しい時間でした。香木の香りに包まれたあの時間は、忘れられません!

木彫人物像(清朝末期)と対面してみました(覚王山名古屋店より)

2020.11.13

 

こんにちは。スタッフYです。

細かい細工や作品などをみると、昔からテンションが上がります。

名古屋店に清朝末期の高さ27㎝の小さな木彫人物像がいらっしゃるのですが、

残念ながらお名前は存じ上げません。

しかし、お座りになってらっしゃる玉座?らしき豪華な椅子、身にまっといる物、

端正な鋭いお顔といい、

高貴なお方ではないかと見受けられます。

細かいもの好きのテンションがあがり、しばらく眼前5㎝の鑑賞タイムが始まりました。

この小ささにもかかわらず、お顔の表情がよくでており、

ベルトのような装飾(多分、身分の高い方がするであろう装飾でしょう)部分に

獅子のような鋭い細工も。

そして、殊の外お召し物の刺繍らしきもののミリ単位の細工よ!

(画像、文面で伝わらないのが、たいへんもどかしいです)

 

今からタイムマシンに乗って、まさに彫っている現場へ行き

あーだこーだと、リポートしてきまーす。

 

と、言える日が 私の生きてる間には無理でしょうか。

 

 

 

 

 

ポプリを立て掛けられ怒ってる⁈(名古屋・千種区より)

2020.11.12

 

突然ですが、皆さまは質の良い睡眠をとられていますか?

その方法、巷でもよく紹介されていますが…

 

今朝は早くも、毎年やってくるあの冬の闘い…

お布団のぬくもりから出たくない病が発生してしまいました。

冬の本番までまだまだ何歩も手前なのに、あの一瞬の葛藤がもう来てしまいトホホです。泣

 

しかしそれとは逆に、布団乾燥機をかけた直後の羽毛布団。

ただただ白い天国でしかないですね。

「幸せ~」と口から漏れまくってしまいます。笑

最近はその幸せ度を更に上げるため、就寝直前にはお気に入りの香りでとにかく自分を労わっています( ^^)

ルームスプレーやボディクリームに加え、最近は新たにサシェを購入してみました。

よくクローゼットや引き出しの中に忍ばせたりするものですが、私は枕元に…(^^♪

(画像のものはまだ新品ですので、ご安心を)

 

今回は少し奮発して、イタリアのブランドのものを選びました。

(袋がシルクというのが贅沢気分♪)

フィレンツェの丘に生育する植物の小果実、葉、花びらをミックスしたポプリのようです。

 

自分でも一種のプラシーボ効果だと思っていますが、好きな香りが漂っている方が睡眠の質がいい気がします。

厳しい寒さがとにかく苦手なスタッフ I ですが、少しでも憂鬱な気分を和らげたいときの即効性アイテム…。

世の中には国内外、たくさんの香りグッズが溢れていますよね。

美術品と同じように偶然発見!という嬉しい出会いから、日常の小さな楽しみが増えていけばいいなと思っています。

 

晩秋の長野へ行って参りました(名古屋店より)

2020.11.11

こんにちは。名古屋店スタッフYです。

先日、東山魁夷の代表作『緑響く』のモデルとなった長野県の御射鹿池へ行って参りました。

といっても、今回は季節を変えての再訪。

前回訪れたのは盛夏。

まだひっそりとした趣きの、神秘的な深い青色の鏡のような池だったのですが、

今回訪れてびっくりしましたよ。

大型バス駐車スペース完備の観光スポットと化しているではありませんか…

人間て勝手な生き物で、皆のものになった感じがすると、

急に寂しくなってしまう感覚なんなんですかね。

そう、推しのアイドルや歌手が、瞬く間に人気が出て自分の手から離れていったような。

ですが、季節を変えての再訪。

秋ならではの光景は、夏とは違う色どり。そして、身の引き締まる晩秋の空気感。

それはそれで同じ池を、二度楽しめましたよ。名古屋から車で三時間半。是非訪れてみてください。

 

 

そして、本日はこの子。石玉紫檀台置物(唐物)です。龍が施されています。

この作品の作られた時代に戻ることはもうできませんが、

どこで、どのような様子で作られたのかなどと、

また深堀を始めてしまいました。

 

作品のルーツを探り、そこからどんどん好奇心が派生するのは、

古美術の楽しみの一つであるような気がします。

 

 

珠光青磁 そして陶々庵 (名古屋店より)

2020.11.10

青磁というと丹精な淡い緑青色釉の陶器を思い浮かべてしまいます。

けれども、こちらの茶碗~青とはおよそかけ離れた

褐色を帯びて かなり侘びた 珠光好みの風情です。

 

遥か800年前の鎌倉時代初期、

中国から宋風の喫茶法がもたらされるとともに

いわゆる天目や青磁の茶碗が請来(しょうらい)され、

その数は今日我々が想像する以上であったとか・・・。

その中から数奇な運命(多分^^)を辿り、風光舎 名古屋店に来店したこの茶碗。
なんと陶々庵(黒田領治氏)の極書が付いております。

 

黒田氏は愛知県の生まれ、銀座の店に奉公に出て日本橋に自分の店を構え、
ついには念願の銀座に『黒田陶苑』を開いた人物です。
かの北大路魯山人の専売店でもありました。
陶芸を芸術にまで高めた、
そんな役割も果たしたのですね。

閉店前の店内で、
消灯前のランプの明かりに
ふっと陶器への様々な想いが過(よ)ぎりました。
Staff T

宜興鉢からの記憶(名古屋 覚王山より)

2020.11.09

 

 

こんにちは。名古屋店スタッフ I です。

 

本日は、古くから陶磁器生産が盛んであった中国宜興の鉢のご紹介です。

宜興では、朱泥や紫泥などの茶器が多く作り出され、文人の喫茶具としても珍重されてきました。

当店にございますこちらの鉢は、清朝末期から中華民国時代にかけてのものです。

伝統的な職人技によって施されている装飾がなんとも中国らしいデザインの作品ですね。

 

 

個人的にこの鉢を見た途端、なぜか「さらば、わが愛 / 覇王別姫」という映画を観たのを思い出しました。

(もう10年以上前のことですが…)

原作は同名小説、かつパルムドール受賞作品なので、ご存じの方も多いと思います。

それまであまり華流映画というジャンルを観たことがなかったのですが、この映画は近代中国の50年を哀れすぎる主人公の運命とともに描いていたこともあり、なかなか深い作品だったと記憶しています。

 

今日のこの鉢が作られた年代より後の時代背景ですので、関係ないじゃないか!と思われる方、ご勘弁を…笑

浅いところでいうと、時代に翻弄される京劇役者をレスリーチャンが主演されているのですが、(残念ながら現在のお姿はもう見られません。泣)彼の京劇を演じる姿が本当に美しいのです!(妖しすぎます!笑)

様々な複雑な環境、人間関係、時代描写などが盛り込まれており、華流映画名作のひとつではないかなと思っています。

 

と、ここまで紹介しておきながら詳細部分は忘れてしまっているので、もう一度じっくり味わいたいなと♪

その時のおともはやはり中国美術と紹興酒や白酒(スタッフI、飲みなれていません笑)でしょうか(^^

 

壮大なスケールと繊細な美学と評されるこの作品。

お時間ありましたら、皆さまも中国美術品とともに是非ご鑑賞を…

 

 

 

 

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