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象牙の高額買取の注意点

2024.06.05

皆さまこんにちは。スタッフHでございます。

さて本日は、家のお片付けの際に処分に困るお品の中でご相談が多い「象牙」の取り扱いについて綴りたいと思います。

象牙は古代から貴重な品として扱われ、適度な硬質と加工しやすい柔らかさを兼ね備えていることから古より彫刻作品、骨董品、家具、装飾品などに用いられました。多くの哺乳類の牙は犬歯が発達したものですが、象牙は門歯が発達したものです。

象牙色とはアイボリーとも呼ばれ、黄味がかった淡い色が特徴です。乳白色の滑らかな肌合いや、年を経て生まれる温かみのある飴色の質感が人々を魅了してきました。象牙にはロゼット模様と呼ばれる特徴的な縞目模様があり、象牙の真贋を鑑別する目安となっています。また先端にいくほど、中心に近いものほど貴重とされています。

 

 

 

 

象牙工芸品の扱う際の注意点などについて簡単に説明させていただきます。

 

1.ワシントン条約による規制

中世の時代までは、アフリカの自然死した象から採取した象牙が利用されていたと考えられています。しかしその美しさや加工のしやすさから、象牙を目的とした象の乱獲が進みました。そのため20世紀初頭に1000万頭いたアフリカ象は65万頭に激減しました。この事態に危機感を持ち、1989年ワシントン条約により象牙の国際取引が禁止されました。これ以前に国内で所有されていた象牙、またはその加工品のみ譲渡・売買が許可されています。

 

2.登録票の取得

個人の所有も含め、象牙の原型をとどめている1本物は登録票がないと譲渡・売買ができません。たとえ彫り物がしてあっても、原型が残っている象牙は環境省に登録する必要があります。

この「国際希少野生動物種登録票」がなければ所有することができません。ただし、加工されていて原型が残っていない象牙製品は該当しません。

 

3.象牙を取り扱える業者

2018年6月1日より、国内での象牙製品の違法な取引を防ぐため「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)の改正法が施行され、日本国内で象牙製品等の製造販売をおこなう事業者は、経済産業省へ「特別国際種事業者」として届け出を行い、5年ごとに更新が必要となりました。

またこの登録を怠ったり、「種の保存法」に違反する取引などを行った際の罰則が強化され、懲役刑も求刑されることとなりました。

 

4.象牙工芸品

日本には奈良時代に中国から象牙を彫る技法が伝えられたとされています。江戸時代には根付、髪飾り、櫛などの象牙工芸品が武士や庶民に愛用され、次第にその芸術性を高めていきました。

明治時代には殖産興業の一環として技巧を凝らした象牙工芸品が国際博覧会にも出展されました。 大正、昭和に入ると、西欧のパイプが伝わり象牙の喫煙具が作られ、近代では印鑑、和楽器等にも使用されています。

 

5.著名な象牙作家

象牙工芸品の芸術性の高まりと共に、象牙を彫る作家、牙彫作家と呼ばれる人々も現れました。その中から何人かご紹介いたします。

 

・旭玉山(1843-1923)

東京の浅草の寺に生まれ、一旦は僧侶となりましたが独学で彫刻を勉強し、カエルや犬、蜘蛛などの生物を題材として緻密に彫られた根付を制作していました。明治に入ると人骨に興味を示し、制作した「どくろ」の根付が好評を博しました。博覧会の審査員も勤めたのち、1901年に日本美術協会に出展した「官女置物」はいくつもの牙材を接合して制作された大作で高い評価を受けました。

 

・石川光明(1852-1913)

寺社仏閣の建築を担う宮大工の家に生まれ、その技術をもとに彫刻家として活躍しました。旭玉山と共に後の「東京彫工会」となる彫刻の研究会を始めました。代表作に「古代鷹狩置物」があり、1900年のパリ万国博覧会に出品され、まさに鷹を放つ瞬間を表していると評価されています。

 

・安藤緑山(1885-1955)

大正から昭和初期に牙彫作家として活動し、野菜や果物など身近なものを題材とした50点余りの作品を残しています。

超絶技巧、スーパーリアリズムと称され、象牙に着色を施しているという特徴があります。当時は白地の肌合いが牙彫の王道でしたが、「象牙に色をのせると色が滲んで独特の味わいが出る」という緑山独自の流儀で鮮やかな色を施しました。しかし主流から外れるとして当時はその高い技巧に対して評価されることはありませんでした。

21世紀に入り緑山の工芸品は「超絶技巧」ともてはやされ知名度が上がることとなります。代表作とされる「竹の子、梅」は本物と見間違えるほどの緻密さで作られており、竹の子の産毛までもが繊細に表現されています。

 

象牙製品は高級な嗜好品ですので、査定を受ける際には特別国際種事業者として認定されているお店を選ぶことが重要です。ご自宅にある象牙の価値はどのくらいだろう?と疑問に思われましたら、信用のある業者で一度鑑定してもらうことをお勧めします。

 

 

 

 

抹茶碗の買取について

2024.04.25

茶道の茶碗は、産地によって、大きく「唐物(からもの)」「高麗物(こうらいもの)」「島物(しまもの)」「和物(わもの)」の4種類に分類できます。日本には伝統的な焼き物の産地がたくさんあり、国の伝統的工芸品に指定されているだけでも32種類あり、楽焼、萩焼、唐津焼、志野焼、織部焼、京焼などまその代表的な焼き物。また、「一楽二萩三唐津」などと格付けがあったりもいたします。また、その形の種類では代表的なものでは井戸茶碗、筒茶碗、平茶碗などがあります。

また、口造りは大きく分けて3種類あり、「端反り(はたぞり)」、「姥口(うばくち)」「直口(すぐくち)」など、口当たりの良さや飲みやすさが違ってきます。

そして、茶道には季節を先取りするという考えがあり、花が描かれた茶碗などは、本物の花に目を向けてほしいという考えから見ごろの時期をあえて外すことがあり、季節外れの絵柄を選ばないようにしなければなりません。

茶道具の買取について

2024.04.18

茶道に使われるお道具は様々。

茶碗や茶杓、お茶入、水差しなどのお点前道具から、各季節にかけて用いられる炉、風炉釜。床の間に飾られる掛軸、菓子器など多種多様です。また、茶道は表千家・裏千家・武者小路千家をはじめとする500以上の流儀に分かれており、それぞれ使用する茶道具も異なりますが、弊店では本番用、練習用かかわらず茶道具全般の買取をしております。

また、経年劣化や事故により壊れてしまったりボロボロになってしまった茶道具のなかでも希少性が高いものは高額査定となる場合もありますので、ご自身の判断で廃棄せずにお気軽に無料査定をご依頼くださいませ。

 

 

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