茶道における釜の役割 (覚王山 名古屋店より)
2021.01.11
昨晩の大河ドラマ『麒麟がくる』では
名物茶道具の平蜘蛛釜(ひらぐもがま)は、壊される難を逃れたようです。
古文書『茶湯古事談』によると「松永弾正久秀反逆し~秘蔵せし平蜘といひし釜を打わり、
下へなけ落し、微塵に砕き、其後火をかけ~」と、壮絶な最期なんですが・・・
歴史に諸説あり、ですね!
茶道では、お点前の最初から最後までその場にある、それが釜。
「釜ひとつあれば茶の湯はなるものをよろづの道具をもつは愚かな」
と いわれるように、特別な道具です。(個人的にはどのお道具だって大切だとは思いますけど)
茶会をすることを「釜を掛ける」という言い方がありますね。
鉄製で形や大きさなどさまざまです。
すべて日本製で、福岡県の芦屋、栃木県の佐野(天命・天明)、
京都_などが代表的な産地。
京都の大西清右衛門美術館にいらしたことはありますか?
(大西家は茶道のいわゆる千家十職のうち釜師の家系です)
以前訪れたとき、エレベーターから出てきた男性、
見たことあるお顔だなあ...と思ったら十六代大西清右衛門さんでした。
何でもない様子でふつ~に当代が現われたのにはビックリ!!!
ここ一階が仕事場になっているんですね。
展示を拝見して、釜が出来上がるまでの工程を知ったとき、
その大変な作業に頭が下がりました。
大切に使おうと改めて思いました。
できれば子どもたちに受け継いで欲しいですが・・・
いざという時は風光舎が力になりますよ。
ぜひご相談下さいませ。
Staff T