桜 愛知県名古屋市千種区 古美術風光舎 名古屋店より
2021.03.17
三月も中旬にさしかかり、彼岸桜が美しく咲きはじめましたね。
彼岸桜の花言葉は「独立」と言われています。他の桜とは異なる開花時期でありながらも、気高く美しく咲いていることからこのような花言葉が生まれたそうです。
今日三月十七日は、横光利一の誕生日です。
横光利一は、大正時代から昭和時代にかけて活躍した小説家です。
菊池寛(この間もブログに登場しましたね!芥川賞と直木賞の設立者であり、著名な小説家でもあった彼は、多くの人に慕われていたんですね…)に師事した彼は、川端康成とともに新感覚派を牽引しました。小説の神様と称されていたこともあるそうです。
新感覚派とは、これまでの文学のあり方に反対し、感覚的な新しいものを追い求めた作家たちのグループです。擬人法や暗喩を多く用いた、感覚的な文体が特徴です。
皆さまは、横光利一の短編小説『蠅』をお読みになったことはありますか。
彼の文壇出世作ともなった作品で、新感覚派の中心ともされています。
蠅の眼を通した眼下の人々の様子が、まるで映像のように描きだされています。ラストにおいては、多くの解釈が生まれ、当時の人々も賛否両論だったそうです。蠅の視点を提示することで、作者は何を伝えたかったのでしょうか。
現代の私たちも人によって異なる、さまざまな印象を受けると思います。ぜひ読んでみてください。
(青空文庫にて、読むことができます!)
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The cherry blossoms on the banks of the river have begun to bloom beautifully in the middle of March. Today March 17th is Riichi Yokomitsu’s birthday. Riichi Yokomitsu is a novelist who was active from the Taisho era to the Showa era. He studied under Kan Kikuchi (who also appeared on the blog the other day! He was the founder of the Akutagawa Prize and the Naoki Prize, and a well-known novelist, and was loved by many people …). , Leading the Shinkankakuha with Yasunari Kawabata. It seems that he was once called the god of the novel. Shinkankakuha is a group of writers who oppose the traditional way of literature and pursue new sensations. It features a sensuous writing style that uses a lot of anthropomorphism and metaphors.