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御本茶碗を手にとってみました。(覚王山 名古屋店より)

2020.11.27

 

 

こんにちは。

本日初めて御本茶碗なるお茶碗を手にとってみました。

スタッフY、実は、古美術についてまだまだ知らないことばかりで、

日々お勉強の毎日です。

ですが、本当に古美術を学ぼうと思うと、

世界史日本史からの知識不足にぶち当たることばかり。

さぼってしまった、かつての学生時代の自分に喝を入れにいきたい気分です。

故に、全くのど素人の感覚を包み隠さずいつも投稿しておりますが

(開き直ってますね)。

 

ここからは、お勉強したことを。

御本茶碗とは、桃山から江戸時代にかけて

日本から手本を送って朝鮮で焼かせた抹茶茶碗。

多くは対馬家が幕命で経営した釜山窯で焼かれたものを言うらしいですね。

淡紅色の斑文(はんもん)があるのが特徴。たしかに、模様がすでに小宇宙。

割り高台(こうだい)したものが多いが、作意的なものが多い。たしかに、粋。

御本とは、御手本の意味。

お勉強しました。

 

その知識をふまえて、御本茶碗をすっぽりと手にすると、

お茶碗の中に鮮やかなお抹茶が点てられている様子が

直ぐに眼前に浮かんできました。一服頂きたいなぁ。

などと、巡らしておりましたら、

付け焼刃の知識は想像のお抹茶の中に、ささっと溶けていってしまいました…。

 

 

 

芸術と自然からもらう体験を(覚王山 名古屋店より)

2020.11.26

 

皆さま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

 

本日は仕事の所用のため、わたくし名古屋店スタッフ I は、当店近所を歩いておりました。

お天気がいいので、ご近所の城山八幡宮に沿って帰ることに…。

 

神社とは本当に不思議な場所ですね。

見えない境界線のようなものがあり、そこをくぐると急に神聖で澄んだ空気に変わるような…

なにか見張られてさえいるような気にもなり、背筋を正さなくては、となります。

そしてなんと言っても、見えないパワーや豊かなこころを補充してくれる気がします。

 

 

紅葉を終えた木々たちもデジタルデトックスさせてくれる大きな存在です。

自然の恵みって本当に有難いですね。

素直に心と身体が喜ぶのが分かります♪

 

おうち時間が突然増えたこの一年。

こういう時こそ、発想をを切り替えてできる限りで楽しむしかないと、皆さま思われたのではないでしょうか。

私はこのような時世になってから特に、自宅でのインテリアを充実させるようになりました。

(いや、前々から買うことも飾ることも大好きでした 笑)

素晴らしくセンスの良いお店も増えていて…

最近は特に、好みに合うお花やさんに出会い、テンション上げてもらいました!

その感性、尊敬です!!

 

 

おうちの中でも手軽に楽しむことのできる自然や、お傍に座らせ、一生かけて楽しむ美術品や絵画。

どれも自分の思い描いていた、これだー!というものに巡り会えた瞬間がたまらないですね ^^

そんな体験がこの先もたくさんできるよう、多角面アンテナを肥やしていきたいと思います!

皆さまにも、生涯の素敵な出逢いがありますよう…

 

 

 

 

 

 

 

ご来店ありがとうございました!(覚王山 名古屋店)

2020.11.25

こんにちは~名古屋店スタッフTです!

本日は Insutagramで繋がって下さった方のご来店がありました。

茶道をされているそうで、銀瓶をお探しとのこと。

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鉄瓶の文様にも目を止められて「盃にも同じ意匠を見かけた」と教えていただきました。

(雨の中を傘を被って走る人物が描かれています。)
改めてそれを手掛かりに少し調べてみると…雨降り小僧がヒット。なんと~妖怪!?

 

石燕の解説文は、「雨のかみを雨師といふ。雨ふり小僧といへるものは、めしつかはるる侍童にや」とあり、雨降小僧が雨師に仕える者としている。(因みに雨師(うし)は中国の雨の神様で、その雨は道を清め、塵を払うらしい。)

面白いですね!鉄瓶の題材がコレなのかどうかはわかりませんが、
また一つ新しいことを知ることができました。

   
皆さまも どうぞお気軽に 足をお運びくださいませ。

基本的には10時~17時にスタッフがおりますが、

所用で外出していることもございますので、

事前にお電話いただけますと幸いです。

ミステリーで脳を活性化⁈(千種区 名古屋店)

2020.11.24

 

皆さま、こんにちは。名古屋店スタッフ I です。

三連休も終わり、徐々に冬の到来を感じる今日この頃ですね。

 

読書好きの方、今秋はどのような本を楽しまれたでしょうか?

今年はイギリスを代表する作家、アガサ・クリスティーの生誕 130周年のアニバーサリーイヤーです。

”ミステリーの女王” が56年の作家生活を通じて発表した長編小説は60作以上。

中、短編は150作を超えるそうです。

それらの多くが舞台化に加えて、映画やテレビで映像化されているのは皆さまご存知の通りです。

 

映画では前作『オリエント急行殺人事件』が記憶に新しいところですね。

映画人にもアガサのファンは多いらしく、「スターウォーズ/最後のジェダイ」の

ライアン・ジョンソン監督も大ファンのひとりとのこと。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019年)を生み出したのも、彼女の著作に影響を受けたと知り、スタッフ I は納得です。

 

映画界の話題作も公開延期が相次ぎ、まさに波乱の年になった2020年。

来年公開を控えている新作『ナイル殺人事件』は、今回2度目の映画化です。

旅好きだった原作者クリスティーは、世界中の多くの名所を舞台にしてミステリーを紡ぎました。

新作の舞台は、史上最も古い文明を生んだ地のひとつとして知られるエジプト。

同地でロケを敢行した本作では、有名な遺跡など荘厳な佇まいをそのまま収めているとのこと。

海外旅行もままならぬこのご時世、

せめて映画館でエキゾチックな旅情を体感できるといいですね。

そしてアガサの名作を読み返すおうち時間も、頭の体操に一役買ってくれるでしょう♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座卓を囲んでいる風景を思い出す(覚王山 名古屋店より)

2020.11.23

 

こんにちは。スタッフYです。

最近どこのお宅も、ダイニングテーブルで食事をとる風景が多い昨今。

たまに、田舎のお宅などで座卓で食事をしたり、みなでお茶をしたりすると、

逆に新鮮だったりしまよね。

 

そう、座卓ってたくさんのお料理や人を囲んで、温かな空気にしてくれる最強アイテム。

たくさんのお料理やお酒を卓上にこれでもかと並べ、親戚や知人とわいわい騒ぎながら

座卓を囲んで飲んで食べていたことが、コロナ禍も相まって

今となっては遠い昔のように懐かしく思われます。

 

この座卓もかつては、食事や賑やかな会話がこの卓上で飛び交っていたとこでしょう。

その頃と、国も時代も生活様式も全く違っていますが、

この座卓は、次なる役目をここで、静かに待っています。

 

このコロナ禍がどのように終息するかはわかりませんが、

スタッフYも、次なる時代の生活様式を

うまく受け入れていかなければなぁと思うのでした。

そう、この座卓のように。

 

 

 

 

 

 

みんなちがって、みんないい (覚王山 名古屋店より)

2020.11.22

こんにちは~名古屋店スタッフTです!
さて、問題です。
こちらの5枚のお皿の中で1枚だけ違うものはどれでしょう?

左から2番目の賢人の胸にご注目!なんです。
なんと~胸の描かれ方が違うんですね。
 
構図は同じでも、これは手書きならではの味わいですよ。
レアもの!希少価値あり!?
(ちなみに政府造幣局の発行する通貨でも
穴にズレがあったりすると大変珍重されますね) 

フランスではパイの中に小さな陶器人形を入れて焼き、
当たった人がその日1日主役になれるのですが、
この1枚だけ特別な伊万里のお皿に当たった方も、何か幸運を用意して差し上げたりして、
ちょっと贅沢なお家時間の楽しみに、お使いになってみるのはいかがでしょうか。

食いしん坊のブログ(覚王山 名古屋店より)

2020.11.21

皆さまこんにちは。いかがお過ごしですか。

 

私は最近、できる限り歩くことを心掛けております。
この間、道で会ったご年配の方が、元気でいられるコツを伝授してくださったのです。
よく歩き、よく話すこと。心に留めて生活しておりますが、よく歩くととってもお腹が空きますね…

 

温かいものがおいしい季節です。皆さまは何が好きですか?
私は鍋料理が好きです。
でも、寒い日にあえて冷たいものを食べるのもいいですよね。

 

食いしん坊のブログみたいになってしまいました。

 

この風光舎名古屋店があります、覚王山はとてもとても素敵な場所なので、きっと歩くのも楽しいですよ。
風光舎にも、是非一度、お立ち寄りください。

 

 

月曜からも一週間、皆さまどうかお元気でいらしてください。

ドーナツですか!? 違いますっ!(覚王山 名古屋店より)

2020.11.20


そう、違います。

こちらの御品は唐物 数珠入れです。

それに大きさからしてドーナツというよりは

バームクーヘンですね。

洋菓子店のガラスケースで見るような、

そう、そんなサイズ感なのです。

 

唐物といえば、中国伝来の貴重な美術品。
将軍や有力武家、大寺院など、
ごく限られた権力者や富裕層のものでした。
茶道でも格式高いお道具として大切に扱われています。

身近なスウィーツなどに例えては申し訳ないのですが、

この普段見かけることのない円形の趣きある姿に
つい興が乗ってしまいました。
これならば数珠玉を傷めることなく保管できますね。

 

格式高い~といえば料亭も思い浮かんできました!
先日、名古屋店スタッフIが「河文」に行ってきたとのことで、
そちらは名古屋城と共に400年の歴史がありますね。
他にも「か茂免」「香楽」「蔦茂」「八勝館」「松楓閣」...
名古屋に これだけの料亭文化が栄えた源流は
徳川宗春が芸事を奨励したおかげと言われています。

素晴らしい美術品も数多く所有されており、
いつかは訪れてみたいスタッフTです。

七つの珠玉(覚王山 名古屋店より)

2020.11.19

 

皆さま、こんにちは。名古屋店スタッフ I です。

本日は、翡翠色が綺麗な七宝焼と過ごしております。

 

七宝焼の歴史は実に古く、様々な時代と国境を越えて変遷を遂げてきました。

金・銀・銅などの金属に美しいガラス質の釉薬を用い高温で焼く工芸品は、いつの時代も人々を魅了してきたことでしょう。

 

ここ愛知の工芸家・藤井達吉は、七宝焼ブームの実質的な先駆者として評価されています。

(そういえば10年ほど前に、碧南市にあります藤井達吉現代美術館へ行ったなぁと…)

藤井氏は名古屋の七宝店へ入社後、アメリカでの万博博覧会に七宝作品を出品。

そこからあらゆる工芸分野で斬新な作風の工芸品を生み出していったそうです。

 

元をたどれば、中近東からシルクロードを経て日本へもたらされたと考えられている七宝。

日本最古の発見とされている七宝焼は古墳時代末期と推定されております。

そんな長い歴史をもつ銘品たちも、ここ名古屋でも縁が深いとなると親近感が湧く気がします。

 

そして名古屋繋がりとこじつけて、食欲の秋がまだまだ収まらないスタッフ I は、先週 ”THE KAWABUN NAGOYA” で満たされてきました。

今回はイタリアンのプレミアムランチへ。

尾張徳川家御用達として名を馳せた名門店ならでは…

しっかりと五感で楽しませていただき、活力もらえました 笑。

(だんだんと年末に近づき、今年一年の自分ご褒美という名目が増えてきている⁈)

 

 

自由な行動がまた少し制限されるかもしれない不安定な今の世相…

様々な困難をもくぐり抜けてきたであろう、ここ風光舎の品々たちにパワーをもらいながら、限らた範囲でも日々を楽しむこころを持っていたいと思います。

皆さまもどうかご自分のご健康は第一!そして穏やかで満たされた毎日を過ごされますよう…

 

 

 

 

 

 

 

風が光る音が似合う空間に(覚王山 名古屋店)

2020.11.18

スタッフYです。

ここ風光舎名古屋店にて、先日から、

WI-FIスピーカーで音楽を流しています。

さて、どんな音がこの空間に似合うのでしょうか。

 

様々な旅をしてきた古美術たちや、この子たちの次の旅を託されたお客様や

これからこの子たちと旅をご一緒にするお客様や

そして、その橋渡しをするここのスタッフの集う場所として、どんな音がよいかと

いろいろ巡らせてみました。

が、深く考えるまでもありませんでした笑。

 

『風光舎』

答えはすぐそばにありました。風が光るような音がいいなと。

 

本日のスタッフYのセレクトは、ラヴェルの『ソナチネ』。

ソナチネとは小規模な構成形式の曲といったところでしょうか。

難しいことは分かりませんが、どこか懐かしいようなせつないようなピアノの音の粒が

キラキラと流れて、空間を眩く包み込んでくれます。個人的に大好きです。

 

機会がありましたら、ラヴェルに包まれた古美術に会いに来てみてください。